2016年12月19日月曜日

バンドやろうぜ!イベントやろうぜ!〜2016年を振り返って(1)〜

長らく更新ができていなかった本ブログ。
年の瀬も押し迫ってきましたので、ここで、今さらながらイベントを振り返ってみたいと思います。

「沖縄でもブックンロールをやろう!」と、わたしが本格的に動き出したのが2016年の年明け頃でした。それまでは私一人の脳内だけにある、空想というか夢想というか、ほとんど妄想に近いものでしかなかったのですが、大きなきっかけとなったのが酒の席でした(こればっかり)。ボーダーインクの飲み会に来てくださったリブロの筒井さんに、「これこれこういうことで、バンドやりませんか?」とお声をかけたら、即答で「やりましょう。ベース、転勤のときに持って来てます」と快諾をいただいたのです。











余談ですが、その飲み会では、むぎ(猫)ちゃんにライブをしてもらいました。




ギターとベースが揃い、そこにボーカルも加わって、3人で初めて練習スタジオに集まったのが5月のこと。ベースと歌にはなんの心配もありませんでしたが、わたし自身は借り物のエレキと中古のエフェクターに慣れるので精一杯。よくライブの場に立ったなぁと、(今さらながら)(我ながら)思っています……。

ライブの部の練習はこうして動きだし、さらに、大事な「トークの部」の準備もスタートしました。「書店員さんに出ていただいて、それぞれの店の“顔が見える”イベントにしたい」と思ってのことでしたが、人選や出演交渉にはかなりの苦労がありました。

でもそこから見えてきたものが、実は、わたし自身がブックンロールで得た最大のものだと思っています。この話は長くなるので、また何かの機会に。

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さらに、脳内には野望がもうひとつ。
ブックンロールをやるなら、本家ブックンロール主催者である空犬太郎さんにもぜひゲストで来ていただきたい。せっかく来ていただくなら、たくさんの本屋さんを一緒に回りたいし、いろいろなブックイベントを見てほしい。

秋の沖縄を彩るブックイベント「ブックパーリー」。2013年・2014年と開催され、その認知度も徐々に上がっていましたが、2015年は諸事情あって開催されず。このままフェイドアウトするのはもったいないと思っていました。そんなこともあって、「一緒にブックパーリーOKINAWAやりませんか」と、本屋関係者のみなさんにお声掛けをしたのでした。

もちろん私の声掛けだけで動いたわけではないですよ。今年の実行委員会となったのが、ジュンク堂書店那覇店の森本店長、リブロリウボウブックセンターの筒井店長、「古書の店 言事堂」の宮城さん、「くじらブックス」の渡慶次さん、そして私の5人です。

パーリー開催に呼応して、県内の各所でイベントが実行されました。
ブックカフェ、書店・古書店さんのオリジナル企画、読み聞かせキャラバン、ミニシアターでの上映会、アウトドアでの読書イベント、モノレール車内での即興演劇、古本市などなど。

本の現場のみなさんが、時には別のジャンルも一緒になって個性的なブックイベントをつくりあげておられました。いや〜今年のパーリーは凄かった。全国各地でもブックイベントは盛んですが、それにも決してひけをとらない盛り上がりを見せたのです。

余談ですが、今年のパーリーの裏テーマは「コラボ」だったかなぁと思っています。
本と映画、本と演劇、本とアウトドア。
そして本とロック!

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こうしたさまざまなイベントの情報のとりまとめ、フライヤー等の制作、マスコミ関係の告知、記者会見、広告代理店さんとのやりとりなど、やるべき仕事は膨大にありました。さらに、実行委員それぞれがイベントを主催したり、どこかに出演したりということも。もちろん通常業務の合間にです。

ブックパーリーの実行委員長を務められた森本さんが何度もおっしゃっていて、今年のテーマにもなった「本は人生を変える」という言葉。

本に関わる皆さん、それぞれで、本に対する思いは異なりますが、「本は人生を変えるからこそ、誰かが、いろんな本に出会えるきっかけをたくさんつくりたい」という思いが、ブックパーリー運営の通奏低音としてあったことでしょう。

これは本の現場だけではないですが、イベントをやるメリットとは何でしょう。大きな利益を出すというのは本当に難しく、本の売上そのものにつなげるのも、また難しいこと。理念だけではうまくいかないし、個々人の努力だけに頼ったものも長く続けられない。

こうした問題には、私自身、まだ答えを持っていませんが、答えに向かって進んでいるような気はしています。

歩いていったその先でしか見えないものが、世の中にはある。

そんなことで、いよいよ動き出したブックンロール+ブックパーリー。
長くなったので、続きはまた次回の更新で。


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