2019年1月23日水曜日

1/23現在【トークの部情報】佐奈喜彩子さん

いよいよ明日になってしまいました!「ブックンロールオキナワ2019」。
現状、満席を超えて追加のイスを用意している状態です。タイミングによってはこれ以上のご予約をお断りするかもという微妙さです。まだいけるかな、どうかな。ご予約の方法はこちらをご参照ください

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さて、ブックンロール出演者告知、ラストの方はこちら!
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日販 沖縄サテライト営業担当
佐奈喜彩子さん
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本と本屋さんが好きという方でも、「取次(とりつぎ)」というお仕事がどんなものか、知っている方は少ないかもしれませんね。という私も詳しいことはあまり分かっていないのですが……。

取次とは、出版社と本屋さんのあいだに入ってくださる流通業者のこと。出版社が取次さんに本をおとどけして、取次さんが本屋さんにおとどけする。そして本屋から読者の手に渡る、という仕組みです(残った本の返品もこれと逆の流れで行われます)。

泣く子も黙る大手の取次業者「日販」の沖縄サテライトへ、佐奈喜さんが赴任してきたのは2017年のこと。もちろん本屋さんにたくさんの本が並んでいるというのは全国となんら変わりはないのですが、そこに何だか、見たことのない棚がある……。

それは、「県産本」と呼ばれる、沖縄の出版社が発行した本たちであった……。

それもそのはず、沖縄の出版社の多くが、地元の本屋さんとは「直取引」、つまり自分たちで本屋さんに本をお届けして、自分たちで本屋さんを回って残り在庫数を確認し、売上を上げるという形態をとっています。つまり地元の出版社が、県内流通において大手の取次さんと取引をするということがあまりないのです。

もちろん、県外の書店さんにお届けするときには取次さんに扱っていただきますが、ボーダーインクの場合は、作る本が沖縄向けということもあり、県内と県外の比率は9:1くらい。

沖縄の出版社は、その商習慣によって、書店さんから注文があったばあいも即時に届けられるというメリットもありますし、自力ではなかなか行くことのできない本土の書店には販売圏を伸ばすことができないというデメリットもあり、ある種の「ガラパゴス」状態といえるかもしれません。

沖縄にやってきた佐奈喜さん、沖縄の書店・出版事情を見て大きな衝撃もあったそうです。ここには書きませんが、そのお話を聞いて地元の私たちも逆に衝撃&爆笑してしまいました。そりゃそうだよな……。
何に衝撃を受けたのかはトークの現場でぜひ確かめてください。そして、読者さんにはなかなか見えない立場で奮闘している取次のお仕事についてお伺いできればなと思っています。