さて本番まであと10日を切った(切ってしまった!)ブックンロールオキナワ。おかげさまで、チケットとご予約で満席となりました。パチパチパチ!
これも告知や販売にご協力いただいた皆様、そして何よりもイベントに来たいと思ってくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
あとは当日、楽しんでいただけるように、主催者・出演者一同、全力で頑張ってまいります。
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さて、前回の更新では、【ライブの部】にボーカルで出演される、くじらブックスの渡慶次さんについてご紹介しましたが、今回はなんとラップで参加してくださるこの方について、記事を書きました。
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じゃぱな 書苑
書店営業担当。ラッパーとして県内各所で活動中。
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本屋さんといえば実店舗を構えるところだけだと思ってしまいがちですが、実はそれだけではありません。たとえば、学校や図書館(学校・公共)などに本を納入するのを専門としている書店もあります。じゃぱなさんが働いているのもそうした書店さん。子供たちが図書館で本を読めるのは、書店さんが日々、学校を回り、営業して、本を納めてくれているからこそなのです。
どんな本を納入するかというシビアな目で見ているわけですから、選書眼もほかの本屋さんとはちょっと違うように感じます。学校だから単純に児童書だけというわけでもない。沖縄関係の本にも力を入れてくださっていることも、作り手側としてはよく知っています。
図書館と本屋との関係についてはいろいろ沙汰があるようですが、個人的な考えを申し上げますと、図書館は長期間、本を保管してくれ、無料で貸し出しをしてくれますから、読書人口を広げる上でその存在意義は小さくないと思っています。また、実際、学校や図書館からの大口購入は、地元の出版社にとってはありがたい以外の何者でもありません。
沖縄が出版王国といわれる、その一翼と言っては大げさなのかもしれませんが、子供から大人まで、沖縄の本にいつでも触れられる図書館と、そこに本を届けてくださる書店さんたちは、沖縄の出版活動を根っこから支えていると思っています。
そうしたことで、日々、沖縄を北から南まで走り回るじゃぱなさんですが、ラッパーとして音楽活動中でもあります。ライブハウスやイベントでその姿を見た方もおられることでしょう。
私もじゃぱなさんの存在は知っていましたので、彼が出演するライブに行き、パフォーマンスを見たその場で、「ぜひブックンロールに出てほしい!」とスカウトしました。顔を合わせるのも初めてだというのに、いま振り返ってもたいへん驚かれたことだと思います。ほとんどドン・キングの所業ですから。
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話は3年前にさかのぼります。
ただいま開催中のブックパーリーOKINAWA2016ですが、その第1回は2013年に行われました。そのときも、わたしは事務局(という名の裏方)を務めたのですが、期間中のイベントに、ジュンク堂書店那覇店での「ビブリオバトル」がありました。
出演者がそれぞれのオススメ本をプレゼンし、優勝者を決めるのです。私もたくさんのプレゼンを楽しんで、そして推薦された本も買いました。
その一冊がこちら。
『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』
内容はそりゃあ最高です。さらに私はオノ・ナツメさんが好きなので、オノさんが描いた表紙や挿画がたまらなくて、何度もページをめくっては惚れ惚れと眺めていました。
あの中の登場人物になりたい…!
今回のブックンロールのフライヤーを作るときに、ミキシズさんが絵を描いてくれることになりましたが、そのときにもこの本を渡して「オノ・ナツメさんみたいな雰囲気だったら最高」とお願いしたのです。
あとで知りましたが、ビブリオバトルでそのプレゼンをしたのが、当のじゃぱなさんだったのです。ブックンロール、なんだか面白いご縁が続きます。
そんなことで、じゃぱなさんは【ライブの部】でラップを披露してくれます。一体なにが起こるのか!? 私もまだ全容を把握していませんが、とにかく注目の一番ですよ。
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