2018年12月25日火曜日

12/25現在【トークの部情報】呉屋美奈子さん

さて今日はクリスマスですね。
仕切り直しが決定した「ブックンロールオキナワ2019」もイイ感じでご予約が続いております。満席になった場合は入場ができませんので、早めのご予約をお願いします。
方法はこちらをご参照ください

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さて、延期になって出演者にいくらか変更が出ました。
今回はトークの部についてお知らせしますよ!
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恩納村文化情報センター 
呉屋美奈子さん
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ブックパーリーOKINAWA2018で、今年の目玉になったイベントが「本を巡る冒険バスツアー」でした。みんなでバスに乗り込んで、「本にまつわるスポット」を回るんですけど、その中でとりわけ面白かったのが図書館でした。それぞれの地の個性を大きく反映しているものです。

たとえば沖縄市の図書館は、中心市街地パークアベニューの突き当たりにある「コリンザ」の跡地へと移転したばかり。人通りも少なかったパークアベニューに、図書館帰りと思われる親子連れが歩いているのを見て、なんだか胸が熱くなりました。

戦後の沖縄市に図書館が誕生したのはコザ市時代にさかのぼります。
沖縄戦によってありとあらゆるものが破壊され、さらに政治的にも日本から切り離された中で、米軍の主導によって沖縄の各地につくられたのが「琉米文化会館」や「琉米親善センター」でした。

現在の公民館のようにホールや集会場などを含む複合施設で、沖縄の人がアメリカ文化へ親しむこと、いわば宣撫を目的としてつくられたものでした。講演や美術芸術、映画や舞台などの催しが行われたり、またサークル活動を奨励したりと、まだ困窮を抱えていた沖縄における「アメリカ民主主義のショーケース」として華々しい文化をもたらしたと言われています。

そこにはもちろん図書館業務も役割として含まれていました。沖縄市の前身であるコザ市の琉米親善センターへ、昭和34年12月に図書室がつくられたことからスタートします。それから58年。コザ市と美里村の合併や、沖縄の復帰、センターの建て替えなどもありましたが、長い歴史を刻んできた建物の老朽化は著しく、図書館は2017年、パークアベニューの商業施設「コリンザ」跡地へと移転することになりました。

80年代コザ・カルチャーの象徴ともいえるパークアベニュー、当時はこの界隈にいくつも本屋さんがあって、私はここで育ったと言っても過言ではありません。さびれているなんてよく言われますが、実は現在もなかなか渋くて面白い通りです。図書館が移ってきたことでまた新しいブックカルチャーが生まれたらいいなと期待しています。図書館には駐車場もありますよ!

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さて、また前置きが長くなってしまいましたが、今回のブックンロール、トークの部に参戦してくれるのが、同じく「バスツアー」でも訪れた恩納村文化情報センターの呉屋美奈子さんです。

ウチナーンチュでも、西海岸をクルマで走っているときに見えてくる美しい海には思わず歓声が出ます。その美しい海やリゾートを生かした観光が恩納村のメイン産業。2015年、観光情報機能と図書館機能を兼ね備えた複合施設としてオープンしたのが、この「恩納村文化情報センター」です。

センターの周辺には博物館や、道の駅である「おんなの駅なかゆくい市場」もあり、いつも大にぎわい。ドライブのついでに立ち寄る方もすごく多いのだとか。ちなみに近くにあるオススメしたいスポットが「仲泊遺跡」です。王府時代からの歴史ある道の石畳が遺跡として残っています。

さて、図書館に入ってまず目を引くのは真っ青な海! 大きなガラス窓からの景色にバスツアーの参加者からもため息が続出していました。

地方の図書館はどこも利用者数の低迷など、運営に課題を抱えているところが多いようです。そんな中で恩納村の入館者数は毎年増えており、2018年11月にも累計で30万人を突破したといいます。

観光で訪れる人の多さを生かして、全国どこに住んでいても本を借りることができるというサービスや、センターの講座から生まれたサンゴ保護のための絵本の出版、「読書通帳」など、次々と斬新な企画を実現させている恩納村文化情報センター。呉屋さんからは「観光と図書館の融合」など、数々の取り組みについてのお話を伺いたいと思います。

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