2016年12月19日月曜日

バンドやろうぜ!イベントやろうぜ!〜2016年を振り返って(1)〜

長らく更新ができていなかった本ブログ。
年の瀬も押し迫ってきましたので、ここで、今さらながらイベントを振り返ってみたいと思います。

「沖縄でもブックンロールをやろう!」と、わたしが本格的に動き出したのが2016年の年明け頃でした。それまでは私一人の脳内だけにある、空想というか夢想というか、ほとんど妄想に近いものでしかなかったのですが、大きなきっかけとなったのが酒の席でした(こればっかり)。ボーダーインクの飲み会に来てくださったリブロの筒井さんに、「これこれこういうことで、バンドやりませんか?」とお声をかけたら、即答で「やりましょう。ベース、転勤のときに持って来てます」と快諾をいただいたのです。











余談ですが、その飲み会では、むぎ(猫)ちゃんにライブをしてもらいました。




ギターとベースが揃い、そこにボーカルも加わって、3人で初めて練習スタジオに集まったのが5月のこと。ベースと歌にはなんの心配もありませんでしたが、わたし自身は借り物のエレキと中古のエフェクターに慣れるので精一杯。よくライブの場に立ったなぁと、(今さらながら)(我ながら)思っています……。

ライブの部の練習はこうして動きだし、さらに、大事な「トークの部」の準備もスタートしました。「書店員さんに出ていただいて、それぞれの店の“顔が見える”イベントにしたい」と思ってのことでしたが、人選や出演交渉にはかなりの苦労がありました。

でもそこから見えてきたものが、実は、わたし自身がブックンロールで得た最大のものだと思っています。この話は長くなるので、また何かの機会に。

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さらに、脳内には野望がもうひとつ。
ブックンロールをやるなら、本家ブックンロール主催者である空犬太郎さんにもぜひゲストで来ていただきたい。せっかく来ていただくなら、たくさんの本屋さんを一緒に回りたいし、いろいろなブックイベントを見てほしい。

秋の沖縄を彩るブックイベント「ブックパーリー」。2013年・2014年と開催され、その認知度も徐々に上がっていましたが、2015年は諸事情あって開催されず。このままフェイドアウトするのはもったいないと思っていました。そんなこともあって、「一緒にブックパーリーOKINAWAやりませんか」と、本屋関係者のみなさんにお声掛けをしたのでした。

もちろん私の声掛けだけで動いたわけではないですよ。今年の実行委員会となったのが、ジュンク堂書店那覇店の森本店長、リブロリウボウブックセンターの筒井店長、「古書の店 言事堂」の宮城さん、「くじらブックス」の渡慶次さん、そして私の5人です。

パーリー開催に呼応して、県内の各所でイベントが実行されました。
ブックカフェ、書店・古書店さんのオリジナル企画、読み聞かせキャラバン、ミニシアターでの上映会、アウトドアでの読書イベント、モノレール車内での即興演劇、古本市などなど。

本の現場のみなさんが、時には別のジャンルも一緒になって個性的なブックイベントをつくりあげておられました。いや〜今年のパーリーは凄かった。全国各地でもブックイベントは盛んですが、それにも決してひけをとらない盛り上がりを見せたのです。

余談ですが、今年のパーリーの裏テーマは「コラボ」だったかなぁと思っています。
本と映画、本と演劇、本とアウトドア。
そして本とロック!

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こうしたさまざまなイベントの情報のとりまとめ、フライヤー等の制作、マスコミ関係の告知、記者会見、広告代理店さんとのやりとりなど、やるべき仕事は膨大にありました。さらに、実行委員それぞれがイベントを主催したり、どこかに出演したりということも。もちろん通常業務の合間にです。

ブックパーリーの実行委員長を務められた森本さんが何度もおっしゃっていて、今年のテーマにもなった「本は人生を変える」という言葉。

本に関わる皆さん、それぞれで、本に対する思いは異なりますが、「本は人生を変えるからこそ、誰かが、いろんな本に出会えるきっかけをたくさんつくりたい」という思いが、ブックパーリー運営の通奏低音としてあったことでしょう。

これは本の現場だけではないですが、イベントをやるメリットとは何でしょう。大きな利益を出すというのは本当に難しく、本の売上そのものにつなげるのも、また難しいこと。理念だけではうまくいかないし、個々人の努力だけに頼ったものも長く続けられない。

こうした問題には、私自身、まだ答えを持っていませんが、答えに向かって進んでいるような気はしています。

歩いていったその先でしか見えないものが、世の中にはある。

そんなことで、いよいよ動き出したブックンロール+ブックパーリー。
長くなったので、続きはまた次回の更新で。


2016年10月11日火曜日

【トークの部出演者情報】大城書店石川店 吉山盛綱さん

日付が改まって、いよいよブックンロールオキナワ、開催があすに迫ってまいりました。バンド+トーク出演者一同、いろいろ準備に励んでおります。

さて、前回の更新では、【ライブの部】にドラムで出演される小原猛さんについて記事を書きました。いよいよこの出演者情報も残すところあとお一人です。

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大城書店
読谷・嘉手納・うるま市石川に3店舗を構える。地域に愛される老舗書店。路面型スーパーや商店街にある各店には、老若男女問わず客足が絶えない。登壇者は石川店店長の吉山盛綱さん。
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大城書店の創業者は、大城行雄さん。
昭和26年に、地元である読谷村で、24坪の店舗からスタートしました。ご夫婦で始めたお店の信条は「地元密着」。創業当初は、読谷から近隣町村へ客が流れないように、雑誌売上の8割ほどをも宅配していたのだそうです(のちに、村内から範囲を近隣町村へも広げておられます)。そうしたこともあって、界隈では知らない人はいない、地元に愛されたお店として名を馳せています。

今回の登壇者である吉山さんは、現在ある3店舗のうちのひとつ、石川店の店長を務めておられます。なんと20代!若くて、有能な店長さんです。
学生の頃からお店に通っておられたのだそうですよ。

同店は、うるま市石川にある路面型複合ショッピング施設にあります。


大城書店石川店

読谷村都屋にあるマックスバリュの敷地にリニューアルオープンした、読谷店。


大城書店読谷店


さらに、嘉手納ロータリー近くの商店街に店舗を構える、嘉手納店。


大城書店嘉手納店

いずれも、書籍だけではなく、文具や学用品にも力を入れていて、さらにオリジナル商品の開発などにも余念がありません。地域のニーズに応える、という言葉にふさわしい「町の本屋さん」です。
さらに申し上げると、スタッフの皆さんがとても朗らかで親切です。お店に行くとついつい長居をしてしまいます。
お客様との間に日々巻き起こる、楽しいエピソードにも事欠かないようですが、詳しくは登壇者の吉山さんから、当日いろいろ伺うことができることでしょう。

ちなみに。
吉山さん、なんとドラムを叩くミュージシャンでもあるんですよ(!)。



2016年10月5日水曜日

【ライブの部出演情報】怪談作家 小原猛さん

いろいろ極まってきたブックンロールオキナワ2016。新聞・テレビ・ラジオほか、メディアの露出度も高めです。トークイベントとしては(新人バンド「やぎ」としても?)、注目度がかなり高いのではないでしょうか。

取材してくださったメディア関係各位には感謝しかありません。このブックンロールオキナワによって、沖縄の本屋さんにさらなる注目が向いてくれると最高だと思っています。

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さて前回の更新では、【ライブの部】にラッパーとして登場されるじゃぱなさんについて記事を書きましたが、今回はこちらの方を。

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小原猛(こはら・たけし)ダムダムブックス
1968年8月24日、京都生まれ。怪談作家。『琉球怪談』シリーズほか著作多数。
好きな漫画は山本英夫『ホムンクルス』。
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「沖縄では、本の現場のみなさんの仲が良い」と、どこかで書いたことがあります。仲が良いだけではなく、なんといいますか、境界があいまいでゆるい。例えば古本屋さんが本を出版したり、古本屋でふつうに新刊を売ったり、逆に、新刊書店でふつうに古本が並んでいたり、そんなことが日常的にあります。ほかの地域をあまり知らないので、同じようなこともあるのかもしれませんが。

これは、沖縄の戦後史も関係していると個人的には思っています。

沖縄は、戦後から1972年までは米軍による占領下でしたから、高度経済成長も東京オリンピックも大阪万博も、そこから派生した恩恵も、満身に受けることはありませんでした。なによりも日本から遠く離れた島ですから、商品だって日本並みに入るとはとても言えません。

そんな中、本という数少ない知的商材を、「新刊/古本」と区別することはあまりなかったのだと思います。復帰前に発行されていた雑誌や、あるいは商工年鑑などをめくっていると、新刊も古本も、さらには地球儀も万年筆もネクタイも一緒に売っている本屋さんの広告がよく見つかります。また、ある先輩の話によると、パスポートを持って本土に渡航したときに、新刊/古本問わず山のように購入して帰り、それを沖縄で販売したら文字通り飛ぶように売れたのだそうです。

まあ買い手側に区別がないのは当然として、売り手側にもまた事情がありました。県外から本を仕入れるときの船賃の負担です。本屋さんは、新刊書につけられた定価をドルへと変換するときに、独自のレートを使って少しだけ利ざやを増やし、それを船賃や貿易にかかる手数料にあてていたのだそうです。定価はあれど、その売価は古本と同じく変動があったわけですね。

本に飢えていたこと、時代背景から派生した新刊/古本との区別のなさが、いまの沖縄の本屋事情につながったのかもなと、2016年の私は妄想するわけです。
実際のところをご存知の方がおられましたら、ぜひご教示くださいね。

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話が大きくなりましたが、何が言いたいかというと、そうした境界のゆるさによって、「古本屋さんが本の著者になる」のも頻繁に起こるということです。

その代表格と言えるのが小原猛さんです。沖縄のネット古書店の草分け「ダムダムブックス」の店長さんですが、2011年に実話怪談の本を発行したことをきっかけに、いまや「沖縄の怪談博士」として名をはせています。



『琉球怪談』シリーズ第一作。


怪談作家としての単著デビューは、ボーダーインク刊『琉球怪談』です。その後も同シリーズは『七つ橋を渡って』『不思議な子どもたち』(共著・三木静)、『おきなわ妖怪さんぽ』(小原猛と琉球怪団)と続きまして、さらに今年も『琉球怪談作家、マジムン・パラダイスを行く』が刊行されました。

これも、「同業者に沖縄の怪談を集めている面白い人がいる」と、ボーダーインクが日頃から親しくしている古本屋さんが紹介してくれたのがきっかけでした。

小原さんはその後も、東雅夫さんらの『幽』など各雑誌・媒体での執筆のほか、琉球新報社、TOブックスなどといった県内外の出版社から著書を刊行。「りゅうPON!」での連載などを含めて精力的に執筆をされています。

さらに怪談による地域おこしや、ライター・スチールカメラマンとしての仕事、テレビ・映画・DVDなどの映像作品における監修(たまに出演)など、活躍の場は枚挙にいとまがありません。たまたまTSUTAYAで借りてきたDVDに小原さんが登場して、ぜんぜん中身に没頭できなかったことがあります。レンタル料返せ。

とにかく多才というか、多趣味というか、多忙というか、いろんなことをやっておられる小原さんですが、そのひとつが【ライブの部】でも披露されるドラムです。かなり前に立ち話で「ドラムの経験がある」と教えてもらったのを思い出しまして、「よろしければ今回のイベントでちょっと叩いてもらえませんか」と依頼したところ、「いーよー」とご快諾いただきました。わたしは小原さんに何かを断られたことは一度もありません。とても優しくて親切な方だと思います。

そして、スタジオ練習当日。
やって来た小原さんにドラムを叩いてもらって、一同、超びびりました。
何にびびったかって。
あとは会場で聴いてもらったら分かります。

サマーソニック深夜の稲川淳二みたいに、ブックンロールも時間が極まってきたら小原さんによる怪談語りタイムが…(ない)(ないです)(あったら面白いけどないです)。

さて、当日はどうなることでしょうか。
みなさま、どうぞお楽しみになさってくださいませ。



2016年10月4日火曜日

【ライブの部出演者情報】書苑 じゃぱなさん

さて本番まであと10日を切った(切ってしまった!)ブックンロールオキナワ。おかげさまで、チケットとご予約で満席となりました。パチパチパチ!
 
これも告知や販売にご協力いただいた皆様、そして何よりもイベントに来たいと思ってくださった皆様のおかげです。本当にありがとうございます。

あとは当日、楽しんでいただけるように、主催者・出演者一同、全力で頑張ってまいります。

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さて、前回の更新では、【ライブの部】にボーカルで出演される、くじらブックスの渡慶次さんについてご紹介しましたが、今回はなんとラップで参加してくださるこの方について、記事を書きました。

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じゃぱな 書苑
書店営業担当。ラッパーとして県内各所で活動中。
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本屋さんといえば実店舗を構えるところだけだと思ってしまいがちですが、実はそれだけではありません。たとえば、学校や図書館(学校・公共)などに本を納入するのを専門としている書店もあります。じゃぱなさんが働いているのもそうした書店さん。子供たちが図書館で本を読めるのは、書店さんが日々、学校を回り、営業して、本を納めてくれているからこそなのです。

どんな本を納入するかというシビアな目で見ているわけですから、選書眼もほかの本屋さんとはちょっと違うように感じます。学校だから単純に児童書だけというわけでもない。沖縄関係の本にも力を入れてくださっていることも、作り手側としてはよく知っています。

図書館と本屋との関係についてはいろいろ沙汰があるようですが、個人的な考えを申し上げますと、図書館は長期間、本を保管してくれ、無料で貸し出しをしてくれますから、読書人口を広げる上でその存在意義は小さくないと思っています。また、実際、学校や図書館からの大口購入は、地元の出版社にとってはありがたい以外の何者でもありません。

沖縄が出版王国といわれる、その一翼と言っては大げさなのかもしれませんが、子供から大人まで、沖縄の本にいつでも触れられる図書館と、そこに本を届けてくださる書店さんたちは、沖縄の出版活動を根っこから支えていると思っています。

そうしたことで、日々、沖縄を北から南まで走り回るじゃぱなさんですが、ラッパーとして音楽活動中でもあります。ライブハウスやイベントでその姿を見た方もおられることでしょう。

私もじゃぱなさんの存在は知っていましたので、彼が出演するライブに行き、パフォーマンスを見たその場で、「ぜひブックンロールに出てほしい!」とスカウトしました。顔を合わせるのも初めてだというのに、いま振り返ってもたいへん驚かれたことだと思います。ほとんどドン・キングの所業ですから。

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話は3年前にさかのぼります。

ただいま開催中のブックパーリーOKINAWA2016ですが、その第1回は2013年に行われました。そのときも、わたしは事務局(という名の裏方)を務めたのですが、期間中のイベントに、ジュンク堂書店那覇店での「ビブリオバトル」がありました。

出演者がそれぞれのオススメ本をプレゼンし、優勝者を決めるのです。私もたくさんのプレゼンを楽しんで、そして推薦された本も買いました。

その一冊がこちら。

『ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50』

内容はそりゃあ最高です。さらに私はオノ・ナツメさんが好きなので、オノさんが描いた表紙や挿画がたまらなくて、何度もページをめくっては惚れ惚れと眺めていました。

あの中の登場人物になりたい…!

今回のブックンロールのフライヤーを作るときに、ミキシズさんが絵を描いてくれることになりましたが、そのときにもこの本を渡して「オノ・ナツメさんみたいな雰囲気だったら最高」とお願いしたのです。



あとで知りましたが、ビブリオバトルでそのプレゼンをしたのが、当のじゃぱなさんだったのです。ブックンロール、なんだか面白いご縁が続きます。

そんなことで、じゃぱなさんは【ライブの部】でラップを披露してくれます。一体なにが起こるのか!? 私もまだ全容を把握していませんが、とにかく注目の一番ですよ。


2016年9月27日火曜日

【ライブの部出演者情報】くじらブックス 渡慶次さん

9月ももうすぐ終わりですね。ブックンロールオキナワ、本番まで2週間ほどとなっています。皆様、スケジュールの調整などは大丈夫でしょうか。

何度も言うよ〜。日時・会場は、10月13日(木)19時半から、那覇・沖映通りのバンターハウス、予約受付はこちらから。ご予約と前売りを優先する予定で、当日券は出ないかもしれませんので、ご希望の方はお早めにどうぞ。

また、コンセンサスとしてお知らせしますと、【ライブの部】は、バンド演奏をしますので基本的に音が大きいです。ライブに慣れていない方、大きい音が苦手な方もおられますでしょうか。

「どうすればいいんだ!」という世界ですよね。

冗談みたいですが、受付のときに、ご希望の方にティッシュをお渡ししますので、ライブが始まったらティッシュを丸めて耳に詰めてください。アンプのすぐそばで演奏をするミュージシャンも実践している方法です。

みなさんが楽しめるイベントにするため、日々、創意工夫中です。

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さて前回の更新では、【ライブの部】にボーカル・ハーモニカで出演される、小雨堂の三木静さんについてご紹介しましたが、今回は、もうひとりの女性ボーカルとお店についてご紹介したいと思います。

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渡慶次美帆(とけし・みほ)くじらブックス
1984年子年、豊見城村(市)生まれ。バイト時代を含めて約10年の書店勤め後、小さい本屋「くじらブックス」として独立。八重瀬町に開店準備をしつつ、イベント企画・出店など活動中。現在、那覇市松川にて、仮店舗を営業中。
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渡慶次さんとの出会いは、彼女がジュンク堂の那覇店でお仕事していた2013年のこと。その年に行われた第1回ブックパーリーNAHAで、わたしも事務局としてアレコレしていたこともあり、メイン店舗であるジュンク堂スタッフのお一人として知り合ったのです。

いやー、あの年は本当によく飲んでいた……。

渡慶次さんの書店員遍歴がまとめて読めるコラムがあります。

ほんとーく 第一回
      第二回
      第三回

そして翌2014年には、渡慶次さん自身が「第2回ブックパーリーNAHA」の中心人物となり、準備に運営にと奔走しました。特筆すべきは、NAHA ART WALKとのコラボが実現したこと。「本とアートの一大イベント」として、その年のブックパーリーはにぎにぎしく開催されたのでした。

そのあと、渡慶次さんは自分の店を開くためにジュンク堂を退社し、「くじらブックス」の屋号を持つ立派な店長さんになりました。そして、ただいま開催中の「ブックパーリーOKINAWA2016」でも、事務局の一人としてせっせと活動中です。

今年のパーリー事務局メンバーの一人である言事堂さん、満月即興、そしてくじらブックスが主催して、こんなイベントも開催されます。


『満月即興』第30回記念ゆいレール公演×夜の街を走る朗読会


渡慶次さんは、現在、那覇市松川に「くじらブックス」仮店舗をオープンさせています。


入り口




仮の小さなお店とはいえ、中身はたいへん充実しています。沖縄関連古書だけでなく、新刊書、絵本、美術書、サブカル本まで、目配りのきいた品ぞろえはさすがのキャリア。

さらに、毎週木曜は「市場の古本屋ウララ」店頭で「出張くじらブックス」を営業中です。通販サイトも充実していますので、そちらもぜひご利用くださいね。


上記のコラムにもありますが、渡慶次さんは大変な音楽好きで、ブックンロールOKINAWAではボーカルを務めてくれます。
小さなくじら、ようそろー。


くじらブックス(仮店舗、本店舗は八重瀬町にて開店準備中)
〒902−0062 那覇市松川1-12-9
営業時間:11時〜18時
不定休(ブログ・店頭に掲示)



2016年9月14日水曜日

【ライブの部出演者情報】小雨堂 三木静さん

ブックパーリーOKINAWA、おかげさまで無事スタートの運びとなりました。今年の秋もブックイベントが盛りだくさん、どれに行こうか迷っちゃいますね。

そんなことで、ぜひ来てほしい、10月13日(木)19時半〜 那覇・沖映通りのバンターハウスで開催される「ブックンロールオキナワ」。予約受付はこちらから。
沖縄ではイベント予約がわりとのんびりな傾向がありますが、本イベントは基本的にはご予約と前売りを優先しており、当日券は出ないかもしれません。お立ち見席が作れたとしても、長丁場でけっこうシンドイ……なんてこともありますので、ゆっくり観賞したいという方はお早めのご予約をオススメします。

ちなみに、会場ではお飲み物はオーダーになりますが、食べ物は持ち込みOKとしています。お弁当やお惣菜、バーガーキング(近所)、タンナファクルー(近所)、日本そばの出前(近所)、宅配ピザなど、ご自由にお持ち込み・ご注文くださいませ。

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さて前回の更新では、【トークの部】に出演される、金武文化堂の新嶋さんについてご紹介しましたが、今回は【ライブの部】出演者。ボーカルほかを務めるこの方を紹介したいと思います。

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三木静(みき・しず)小雨堂
兵庫県生まれ。古書店兼イラストレーター。『琉球妖怪大図鑑 上・下』(琉球新報社)イラスト担当ほか。好きな漫画は荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』。
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小雨堂は浦添市沢岻にあります。沖縄関連本を中心に、アート、サブカル、コミック、海外のカートゥーンアニメグッズなど、小さいお店にさまざまなジャンルが盛りだくさん、沖縄ではちょっとめずらしいかんじの個性的なお店です。ミキシズさんは、絵本ジャンル担当。絶版になった絵本を中心に扱っているそうです。


イラストレーターとしても活動中で、新聞の挿画などさまざまなジャンルに作品を提供しています。なかでも、小中学生向けの新聞「りゅうPON!」にて、沖縄の妖怪やマジムンを紹介する連載の、(超こわい)イラストを担当しているのはよく知られています。連載をまとめた『琉球妖怪大図鑑 上・下』(琉球新報社)という本が発行されていますので、本屋でご覧になった方も多いのではないでしょうか。

そんなミキシズさんの、はじめての単著が、2011年刊行の『まんが 琉球こどもずかん』です。


私とミキシズさんとのお付き合いのスタートは、この作者&担当編集者としてのもの。しかし初対面から酔っぱらっていた担当編集者と、これまたお酒が好きな作者は、あっという間に意気投合。本が出たあとも、飲み、語り、のちにはウクレレであれこれしたり(たんかん)と、仲良くさせていただいてます。さっぱりとした、気の良いお姉さまです。

ミキシズさんが絵を担当した『楽しい、すぐ使える 福祉レクリエーション』
(ボーダーインク)

10月15日(土)に開催される「屋台村古本市」フライヤーのイラストも。


あと、すげぇクールな切り絵をやってます。


「怪談イラストといえば沖縄にミキシズあり」と言っても過言ではないでしょう。ちなみに高橋葉介が大好きだそうです。浦添の小雨堂に行けば、ミキシズさんの作品と、挿画などを手掛けた書籍などがたくさん見られますよ。

ちなみに、ご主人であるヒデキも絵描きさん。沖縄タイムスで「こぶりちゃん」という父娘マンガを連載していましたので、そちらのバックナンバーも見られるかもしれません。

今回のブックンロールではハーモニカとボーカルを担当します。フライヤーのイラストもミキシズさんの手によるもの。どうぞお手にとって、そしてライブも楽しんでくださいね。

小雨堂
〒901-2112 浦添市沢岻2丁目14−2
TEL:098-894-5202
営業時間:12時ごろ~18時ごろ
定休日:火曜日(変動アリ)




2016年9月12日月曜日

【トークの部出演者情報】金武文化堂 新嶋さん

そうこうしているうちに、9月になって、ブックンロールオキナワ開催まであと1ヵ月になりました。これからちょっとスピードを上げて、出演者情報などを更新していきたいと思います。

10月13日(木)19時半〜 那覇・沖映通りのバンターハウスで開催される「ブックンロールオキナワ」、予約受付はこちらから。想定より早いペースでお席が埋まってきています。基本的にはご予約と前売りが優先で、当日券は出ないかもしれませんので、ご希望の方はお早めがよろしいかと思います。

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さて8月の更新では、【ライブの部】にベースで出演される、リブロリウボウBC店の筒井さんについてご紹介しましたが、今回は【トークの部】にご出演の方とお店についてご紹介したいと思います。

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金武文化堂(きん・ぶんかどう)
本島北部の金武町にある、創業50年以上の老舗書店。近くには小学校・中学校があり、子供たちの姿でにぎわう「町の本屋さん」。登壇者は二代目の店主、新嶋正規さん。
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国道329号、キャンプ・ハンセンのゲート、そしてタコライス屋や飲屋街のあるにぎやかな界隈を走りぬけて、金武観音寺の入り口を過ぎたさきに「金武文化堂」はあります。お店ができてから50年以上が経った老舗の書店さん。裏手には金武小学校、もうすこし先には金武中学校があって、本や雑誌、文具、学用品なども扱っている「町の本屋さん」です。



復帰前に発行された雑誌なんかをめくっていると、本屋さんの広告をわりと目にします。お店の宣伝はもちろんなのですが、万年筆や地球儀といったハイカラな商品、そして洋書を扱っていることをアピールしているものも多く、なるほど本屋は知性とセンスの象徴なのだということがよく分かります。金武文化堂も、その品揃えの良さから「金武の山形屋」と呼ばれていたそうです。

ちなみに金武文化堂さんのこの建物は、つくられた当時のままだそうですので、古い建物好き、さらに「トマソン」好きの方はぜひ訪れてくださいね。

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今回、登壇される新嶋正規さんは、お父さんから店を引き継いだ二代目です。地域に密着した本屋でありたいと、店売りはもちろんのこと、学校や図書館への外商、そしてPTA活動、地域のボランティアなどにも熱心に取り組んでおられます。長年のお客さんから頼まれて、新品では手に入らない絶版本などをオークションサイトで取り寄せたり、ときには県内の古本屋に注文して仕入れたりしているそうです。

2014年、沖縄でも「町には本屋さんが必要です会議」、通称「町本会」というイベントが行われましたが、開催を知った新嶋さんも那覇まで足を運んで参加されました。会場では「町の本屋さん」のお一人として発言もされており、そのときの様子は、町本会についての詳細をまとめた『本屋会議』にも印象的に書き残されています。

町本会に参加したあと、新嶋さんは一念発起して、本屋さんを開業したいという人向けの講座に申し込んだそうです。週一回の講座でしたが、会場はなんと横浜でした。毎週、毎週、金武から那覇まで行って(この時点ですでに遠い)、そこからさらに飛行機で横浜へ飛んで、ホテルに泊まって全ての回を受講したそうです。受講者の中で、すでに書店を経営していたのも、もちろん沖縄から来たのも新嶋さん一人だったとか。

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新嶋さんは、お父さんから店を引き継いでからはずっと試行錯誤してきたそうです。お客さんに来てもらうために、本だけではなく、プラモデルやジオラマなど流行っているものも仕入れて売ったし、最近では子供向けの駄菓子を置いたのだとか。いわく「子供が集まってくるのはいいけど、駄菓子の包み紙なんかをあちらこちらに散らかすし、お菓子は仕入れの手間がかかるわりに売上は微々たるものだし。そして、子供があまりにも騒いでうるさいからって、かえって大人のお客さんが遠のいてしまった」

講座を受けながら、新嶋さんは金武文化堂の新しいありかたを模索したそうです。あの、文化財級にレトロな建物も味わいがあるし、お店の東側はゆるやかな下り坂になっていて、その先には美しい海が広がっています。建物の二階で、海の見える大人向けのブックカフェができないか……。

ある日の講座からの帰り道、電車で一緒になった同期の受講生にもカフェのことを話したところ、その人は、新嶋さんにこう言ったそうです。
「うーん、ブックカフェは、子供たちにとって楽しい店なんですかね?」

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金武の子どもたちと、元子どもたちは、金武文化堂のことを「きんぶん」と呼んでいます。
中北部のなかでも、金武町は「基地の街」のイメージがとりわけ強いかもしれません。しかし、キャンプ・ハンセンや訓練場などが町面積の6割を占めてはいるものの、基地周辺とその界隈の繁華街を外れれば、泉とその恩恵を受けた水田が広がっていたり、有名な鍾乳洞もあったりして、自然の美しさのほうが印象に残ります。


またまた余談ですが、沖縄唯一の「有線電話」も金武町にはあります。各家庭に4ケタの番号が割り振られており、ご近所の用事はそれで済ませられるのだとか。(ちなみに電話帳まであって、月額700円で通話し放題)

「きんぶん」には、放課後になると子どもたちがコミックスや駄菓子を買いにきます。何も買わないときもあるし、雨が降っていれば雨宿りに。入り口の有線電話でおばあちゃんに電話をかけ、店内でお菓子を食べながら迎えを待ちます。学校には持って行けないからと、登校のときにお金を預けていき、下校時に受け取ってお菓子を買って帰る子までいるのだとか。

本屋には、いつも店員さんがいるから、迎えのおばあちゃんも安心して孫を待たせているだろうし、お金を預ける子どもたちも、きっとそうでしょう。子どもたちが、お金があっても無くても立ち寄って長居できる場所は、図書館や本屋ぐらいかもしれません。

カフェを構想していた新嶋さんは考えを大きく変えました。大人向けに限ったカフェというだけではなく、子どもも楽しめる店を目指すことにしたのだとか。
「そもそも、食っていくためなら、もっとらくな商売がある。だけど、子どもを大切にしないと意味がない。そのことに気づきました」と、新嶋さんは話します。

私はこの話を聞いたときに、ちょっとだけ驚きました。本屋を続けていて、それが結果的に子どもたちを見守ることになったということは、あるのかもしれないけれど、見守ることそのものが本屋をやる目的とは。

だから店を続けていくために何かをしないといけない。地元密着で泥臭く。
結局、元に戻ったんです。また試行錯誤しないといかない、と新嶋さんは笑っていました。

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新嶋さんは新しい試みのひとつとして、金武文化堂のFacebookとTwitter(@kinbun11k)を始めています。新刊コミックの入荷を知らせる画像がアップされて、親世代となったきんぶんの子どもたちから、たくさんの「いいね!」がつきます。彼らの子どもたちも、きっと放課後は「きんぶん」に行っていることでしょう。本を買いに、雨宿りをしに、待ち合わせのために、用事がなくても。

今回のブックンロールでは、そんな金武文化堂さんの日常と、新嶋さんのチャレンジについてお話をうかがうことができればいいなと思っています。あとは金武町の魅力についても。わたしは、金武の名物「チーイリチー」と「タコライス」が大好きです。


金武文化堂
〒901-1201 金武町金武533
電話・FAX 098-968-2130